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奈良県のお葬式の形態変化と家族葬

お葬式(人生儀礼) お葬式(人生儀礼)

お葬式は、死者を新しい世界に送る儀礼です。
親族にとっては、故人への感謝の場であると同時に最後のお別れの場です。
また、参列者にとっては故人の死を悼み、親族を慰める場といえます。ともに、故人への礼を持って区切りをつける儀礼の場です。
このような意義を持つお葬式ですが、時代の移り変わりとともにその形態も変化します。
奈良県のお葬式も変化してきました。

「儀礼」とは、どのようなことか?
社会的慣習や生活的慣習、宗教伝承などから生まれた「一定の型」を有する行為。そのような、儀礼的要素、儀礼的な性格を持った所産(ものやこと)を「儀礼文化」と呼ぶ。(儀礼文化学会HPから要約)
葬儀形態の変遷とわたしたち葬祭業者の役割 葬儀形態の変遷とわたしたち葬祭業者の役割

時 代
葬儀の形態
地域別
特 徴
葬祭業者の役割
戦前〜
昭和40年代中頃
自宅や公民館で、地域によるお葬式。
儀礼の重視。
県下の地域を問わず全域で。 村落特有の互助精神が儀礼のベースとなっていた。 地域の世話役のサポート(祭壇組み、幕張、飾りつけ)
昭和40年代中頃〜
平成初期
儀礼を重視しつつも“地域離れ”
専門式場利用の一般葬儀が一般的。
北和→中和→南和
都市化が進んだ奈良市を中心に合理化、効率化が求められた。
葬儀の“地域離れ”が都市部から徐々に町村部に拡大していった。 世話役の関与度合いが減少。代わって葬儀業者が全面的にお世話。
施主へのアドバイスが重要になる。
平成初期〜
現在・これから
専門式場を利用した一般葬儀、中でも“家族葬”の増加。
ホテルなどを利用した「お別れ会」「偲ぶ会」もみられる。
地域を問わず家族葬が増加傾向にある。 訃報の通知範囲が限定され、故人と関係の深い参列者による、故人にふさわしい葬儀に移行しつつある。
時にはホテルなどを利用した「お別れ会」「偲ぶ会」などが催される。
施主の意向を十分踏まえ、アドバイスとコンサルティングで、故人にふさわしい葬儀をお手伝いする。
村型葬儀は一部で機能。
増えつつある家族葬。
わたしたち奈良県葬祭業協同組合は、生活者の皆さんに「家族葬」のあり方を正しく伝え、お手伝いを行います。
家族葬と密葬、一般葬の違い
「密葬」は、その名の通り、誰にも訃報の連絡をせず家族・親族だけで祭行します。
「家族葬」は、家族・親族が中心になりますが、生前故人と関係が深かった人たちには連絡し、参列してもらい葬儀を行います。
密葬の場合は、後日有志により「お別れ会」や「偲ぶ会」などが開催されることもあります。
また、密葬も家族葬も宗教家により「通夜」「葬儀」を行うことに変わりはありません。
一般葬儀はもちろん現在も多く執り行われますが、家族葬との違いは、一般葬儀は訃報の告知が広く行われるために参列者が多いのと「葬儀・告別式」という進行で儀式的、形式的に行われます。
家族葬は、儀礼の中にもその自由度が高く、個性的な葬儀を行いやすいと言えます。
葬儀業者と十分ご相談されることをお勧めします。
葬儀業者は、施主様のご意向を汲み取るのはもちろんですが、かつて村の世話役が取り仕切っていた受付業務や接待業務など金銭管理に関わる以外の進行に対してアドバイスとサポートを行います。

家族葬
密葬
一般葬
参列対象者 家族・親族を中心に、故人と親しかった人 家族・親族のみ 職場関係などまで幅広く参列
訃報の連絡 ごく親しい人のみ 身内以外誰にも連絡せず さまざまなルートで広く告知
葬儀の様態・ポイント 儀礼の中にも自由度が高く、個性的な葬儀を行いやすい。 身内だけの祭行がポイント。後日「お別れ会」開催のケースもある。 儀礼的、形式的になりやすい。社会的な“けじめ”がつく。
葬祭業者の葬儀への係わり 金銭管理以外の一切の運営。 金銭管理以外の一切を運営するケースと深く関与しないケースがある。 主に葬祭業者が全面的に関わるが地域によっては村(自治会)が取り仕切ることもある。
費用(イメージ)
参考)費用について
平成19年の「葬儀についてのアンケート」(日本消費者協会)によれば、葬儀費用の全国平均は約237万円です。
この費用は、葬儀業者以外に支払う「飲食接待費約40万円」「宗教家へのお礼約55万円」が含まれ、葬儀業者への支払いである「葬儀一式」はおよそ142万円と全体の60%となっています。
奈良県の統計はありませんが、組合員の実感としては、全国平均よりかなり低いと考えています。詳しくは各組合員にお尋ねください。